★雲南旅行記〜後編☆
昨晩、無事に雲南省から帰宅いたしました。
今回の旅の目的は、シャングリラ(香格里拉)とシーサンパンナ(西双版納)という
チベット語とタイ語の音訳から名付けられた異国情緒のする音の響きに惹かれた旅でした。
昆明を中心に西へ10日間で香格里拉、南へ5日間で西双版納という大体の計画です。
前編では、昆明→香格里拉→麗江→大理の西ルートを書きました。
後編では、大理→西双版納→昆明の南ルートを書きます。
総括すると、香格里拉は、まさにチベットといえる過酷な環境、対比して西双版納は
タイ、ミャンマー、ラオスの温暖湿潤、東南アジア的な環境と言えるでしょう。
大理古城で朝の散歩を楽しんだ後、昨晩深夜まで飲んだ日本人元留学生に別れを告げ、
長距離バス駅に向かった。大理古城から長距離バス駅の下関まで大体40−50分。
12時発のバスで、11:15に古城出発。路線バスに間に合わず、乗合バスに乗ったら、
路線バスが走る道と並行する未舗装道をゆっくり走る。間に合わなかったら、大理に
もう何泊かする羽目になるので、焦って時計ばかり見ていた。しかも前に故障で
立ち往生してるバスがいて、乗客も手伝ってそいつをどかしたりして、もう危機的状況。
あわててタクシーに乗り換え、11時58分にバス駅に到着。そしたら、春節特別運行で、
13時発に変更になっており、(バス券にも明記されていたが)結果的に1時間前に到着。
かなりの脱力感で、バスの中で速攻寝てしまった。
ガイドブックに死の30時間と書いてあって相当な覚悟をしていた。
夜、あの大型バスで未舗装の狭い道走ったときついに来たかと思った。
ふとバスが止り、突然夕食休憩。トイレも食事も何も言わないので、空気読むしかない。
急いで、炒飯頼んだが、発音が悪く、生姜焼き丼?みたいなものを早喰いした。
早朝、また景色が変わり、なんと18時間で西双版納(景洪)に着いてしまった。
1/31
期せずして、3泊4日の西双版納滞在になってしまった。景洪を軸にして、有名所は、
東西南北に離れているので、一日一方向、俺にしてはのんびりした旅になった。
全般的に景洪を軸にバスは大小共にうまく絡み合っていて、便は非常に良い。道は悪路多いが。
この日は、東に攻めて、モンハン(ガンランバ)のタイ族園に行く。大体バス1時間くらい。
4日間で観光地的にはここが一番良かった。タイ族は本当にタイ人が中国語を話している感じだし、
顔つきも女の子のような優男が多い。気候も温暖で昼は2月でもTシャツ一枚でOK。
とにかく飯がうまく、パイナップルをくり抜いて中に飯を入れて食べたり、豚肉を葉で
巻いて焼いたり、食に関しては中華料理と違った美味しさがある。
夜は、旅行社に言われた民族舞踊ショーに参加。少数民族を見世物にした感があり、その感覚は
ずっと付きまとった。中に水掛け祭り(溌水節)の模擬演出があり、観客も参加して、目の前の
ペットボトルの水を皆で掛け合った。(日本なら他の観客が怒りだすところだろう・・・)
2/1
今日は旅行会社ツアーで、北に攻めて、野象谷に行く。360元が300元になったが、他の中国人に
聞いたら、120元〜140元位らしく、かなりぼったくられた。
自然動物園みたいな感じ。中国は紙幣文化だ。(上海は硬貨文化だが)鳥が1元1角10元を
見破って、観光客が出した10元札のみを咥えて巣に持ち帰るショーがあり、皆大喜びしてた。
象は、いつかタイで象に乗りたいと常々言ってたミホッチの供養の為にショーを見に行った。
現地ツアーに日本人一人で参加すると目立つ。ガイドは一方的に早口で休み無く話しまくる。
自己紹介やなぞなぞに、観光客も大人子供問わず飽きずに答える。そしてついにカラオケタイム。
やはり指名され、練習済みの「大中国」の一芸を披露して難を逃れる。芸は身を助けるか・・・。
ここで、河北省の中学校美術教員の女性と知り合い、翌日デートの約束を取る。
泊まった宿は、駅中の招待所で一泊10元。ドミトリーより安く、実際は日雇い労働者の仮眠所
みたいな施設。場所がバス駅中で行動に便利だが、よく蚊に刺され、足が膨れ上がる。
真夜中に半裸の親父が入ってきて、聞き取れない中国語で話し掛けれ身の危険を感じる。
とりあえず、「我是外地人」(俺は昆明の人間じゃないよ)とだけ伝えてさっさと寝ることにした。
2/2
この日は南に攻め、大モン龍手前2KMの曼飛龍佛塔(白塔)に行く。
70KMの殆ど未舗装の体が浮き上がる悪路4時間。今まで経験した中で最悪な行程だった。
往復7時間はさすがに身に応える。塔はよりもそこに行くことに意義があったような感じだ。
景色はタイの田園風景が広がる。どこか日本の田園農村のような雰囲気で落ち着く。
ただ、雲南の赤土の土埃が悪路に増してきつい。
そこで、中国人に会い、先の大モン龍に黒塔があると聞いたので、そこも行ってみる。
大モン龍で、納豆のような味がする魚を食った。空腹手伝ってか美味しかった。
あれは何だったのだろう?
この日の夜は、昨日の先生と曼聴公園でデートした。夜民族舞踊ショーにまた参加した。
今回のは観客参加型で、灯篭流しがあったり、全員で民族盆踊り?みたいのを踊ったりして、
楽しかった。帰り何かを期待したが、真面目な先生のようで、さくっと帰路に着いた。
2/3
この日は、西に攻めて、モン遮手前2kMの景真八角亭に行く。70KM1時間強。道は完全舗装。
さくっと帰ろうかと思ったら、眠かったので2時間弱くらい境内で昼寝した。
気持ちの良い初夏の陽気だった。眠りから覚めたら、重慶の図書館長兼美術の先生という男性
と知り合い、行動を共にした。彼の案内で、曼短村というガイドブックに無い村の八角亭を見る。
景真八角亭は有名だが、実際は、一つのタイ族の村に一つの寺(八角亭)が有るそうだ。
彼はそこにいた小坊主(明らかに嫌がっていたが)に写真を強要してた。いつの間にか俺が
助手になってた。彼の情熱は止らず、モン海と景洪の中間にある南ロン山の巴拉塞に行き、
少数民族ハニ族を見に行くというので、付き合った。彼の行動力で、勝手に頼み込んで、
ハニ族の家に入り、父母娘に民族衣装を着させ、何度もポーズをとらせて、写真を撮ってた。
雲南省は確かに少数民族の生きる博物館だけれども、外人の俺は、こういう態度は、
漢民族の横暴にしか映らなかった。
しかも、娘を家の外に連れ出し、外の至る所でポーズを撮らされ、写真。しまいには、
やった事も無いだろう機織の真似事をしてる絵まで撮らされてた。
図書館長は、親切心からかこの娘に自分の知り合いの学校に行くように両親に説得し、
学費援助やら何だの話してた。俺には一方的な親切の強要、ありがた迷惑にしか映らなかった。
例えれば、わけ分からん東京のお偉いさんが、ど田舎のフツーの女子高生を捕まえて、
勝手に家に入り、盆踊りの浴衣か成人式の晴れ着を着ろ!と強制し、普通に生活してる村を
連れ回し写真撮ったり歌歌えと踊り踊れと強要し、
中学卒で可哀想だから、家事手伝い辞めて東京の専門学校来ないかと強要してる感じ。
とても、不愉快な感覚が残った。でも、こんな経験もめったに無いから貴重では有ったが。
その日の夜に、昆明に向けて、バス最後の長旅にスタート。
2/4
深夜、いきなりバスが急停車して、乗客が降りた。寝ぼける癖がある俺は事態が読めず。
男がジンチャーと言ってきた。確か警察って単語だなって思って車を降りると、全員身体検査、
荷物検査。雲南省特に西双版納は麻薬が多いからの検査だろうけど、びっくりした。
12時間の予定が14時間で昆明着。あとは、飛行機に乗るだけ。
地下街にどうみても普通の女子高生がうずくまってた。見ると、大理に帰りたいが財布を盗まれ
て困ってると書いてある。とりあえず先に10元あげて、バス駅に戻り、
大理行きのバスに交渉して60元で席を押さえて、女の子のところに戻った。
その時には既に居なかった。俺の10元が効を奏して別人が助けたか?騙されたか?
俺は前者だと信じたいね。飛行機は2時間半で上海に着。とても上海は寒く感じられた。
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